L・DK|ヒロインの存在 [別冊フレンド]
L・DKの主人公・西森葵は一言で言うとお人よしな性格。
最初の同居に関してもそうですが、嫌なら嫌で突き通すこともできたはずです。
まあ、それをやってしまったらお話が終わってしまうので、そこは強くは言えないところだったと思います。
しかし、いくらなんでも、あそこまでからかわれたり、振り回されたりしても献身的なその態度には真正のドMを見たような気がします。
ただ、これも少女漫画ならではの女子の性格かといえばそうかもしれません。
そんな健気な彼女の前に現れるのは、次々と厄介ごとを持ち込んでくる方々ばかり。
この不幸の連鎖を断ち切るにはどうしたら良いのでしょうね。
彼女の持って生まれた星なのか、出会う人々の性格が少々変わっているのか。
大好きなカレのためにするその大変な思いや、気苦労には同情を通り越して、寂しさまで感じてきました。
そのお人よしの性格が災いして、無駄な苦労を背負い込むタイプは本当にいますが、
彼女はまさにそのタイプ。
そして、彼女というか彼ら2人の前に出てくる人達の性格にも、深い闇の部分を感じずにはいられません。
そうそうないシチュエーションですが、これが恋愛漫画の醍醐味といったらそうなのでしょう。
また、ここで注目しておきたいのが、葵の精神的タフネスさです。ちょっとやそっとの、打たれ強さではありません。
もしかしたら、守られなくても大丈夫かもしれません。
それでも、「L・DK」の守らずにいられない存在として幸せを目指してもらいたいですね。
男子寮に女子
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