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3月のライオン|漫画レビュー [ヤングアニマル]

登場人物はみんな、何かしらの過去を背負っています。

あるいは様々な問題に直面しようとしています。

そんな過去の傷や難題に対して抱える想いや、乗り越えるための苦難が描かれており、読んでいて辛くなる場面もあれば、心温まる場面も多いです。

自分がこの立場に立ったらどうするか、そんな風に考えながら読むと、考えさせられることが非常に多いように思います。

印象深いのは、ひなたがイジメに合う場面です。

ひなたは友達がイジメられていたのを見過ごすことが出来ず、庇った結果、イジメに合ってしまいました。

親としてはひなたの勇気ある行動を褒めてあげたいと思います。

ですが、イジメられ苦しむ姿を見るなら、いっそ見過ごしていればという思いもあります。

母代りであるあかりは、苦悩していました。

私が親なら…そう思うと、難しい問題だと感じます。

この作品は、そいった人物描写が巧みであると感じました。

家族、いじめ、孤独等、非常に重いテーマではありますが、ユーモアを交えながら人物の感情表現を上手に表現していると感じました。

全体的に絵のタッチが柔らかく、人物の交流で生まれる温かさを感じ取ることが出来ます。

その分、悲しさや悔しさと言った冷たさが際立つのではないでしょうか。

また、将棋の解説等もあり、将棋を知るきっかけにもなるのではとも思います。

ですが、他の将棋を題材としているような漫画に比べれば、将棋そのものに関する描写は少ないです。

そのため、将棋漫画として楽しむといった要素はあまりないように思います。

セクハラ☆自動車学校

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