ブラックバード(桜小路かのこ)電子コミック【スマホ専用】 [ベツコミ]
妖が見える実沙緒と天狗の長・匡の恋物語。
ドタバタ劇なのかと思いきや、かなり濃厚で重厚なストーリーでした。
幼い頃いじめられていた実沙緒は、隣に住む匡だけが遊び友達。
しかし別れる事になり「いつか迎えにくる」との言葉を信じていたら高校生になった時に再会。
匡は約束を果たすために戻ってきたんです。
しかしこの再会が二人の過酷な運命の始まりだったのです。
実沙緒が妖の姿が見えたのは、仙果の娘だったから。
実沙緒の血を飲めば寿命が延び、肉を喰えば不老不死に。
そして、花嫁に迎えればその一族に繁栄をもたらすそう。
妖のエサとして生まれてしまった実沙緒はたびたび命を狙われ、そのたびに匡が助けに来てくれるんです。
匡だって妖なのに……。
自分を助ける目的は愛なのか、使命だからなのか。
匡の言葉を素直に受け入れられない実沙緒は苦悩しますが、妖としてではなく、匡個人の感情で動いているとわかりやっと結ばれます。
そこからがもう、涙涙の展開です。
よくここまで追い詰めるなってほど、二人は苦境に立たされます。
とにかく匡の実沙緒への愛が献身的です。
引くくらい愛しています。
そのため、終盤で二人に最大の危機が訪れるんですが……。
二人を見ているとこれだけ愛し愛されるって本望だろうなと思います。
全力で生きているので、例え命を失うことになっても後悔はないはず。
そんな出会いってなかなかないし、すごく羨ましかったです。
実沙緒が一番大切な事を見失わず突き進む姿に共感できました。
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