ブラックバード|乙女の理想の設定が人気を後押しした大人気作! [ベツコミ]
主人公の原田実沙緒は子供の頃から妖怪が見える体質。
そして彼女には幼い頃に出会った男の子との記憶がありました。
幼い頃の初恋の記憶だと思い出にしていたところ、10年ぶりに初恋の相手と再会。
実はその相手も妖怪の天狗で、実沙緒を迎に来たというところから物語はスタートします。
幼馴染、幼い頃の約束と記憶、成長して再会する、実は妖怪にとって特別な存在である主人公の女の子。
妖怪と人間の恋物語といった、少女漫画には欠かせない「鉄板の設定」が非常に多く登場します。
逆に言うと、もう既に多くの少女漫画で語りつくされてきた設定なので、それらを上手く生かさないと、ストーリーも白々しくなるだけでなく、目の肥えた読者には「これはどこかで読んだようなストーリー」だと見抜かれてしまう、諸刃の剣でもあります。
しかし本作品はそのプレッシャーを見事に跳ね除けただけでなく、多くの読者に支持され単行本の売り上げが累計260万部を突破する大人気漫画となりました。
通常は幼い頃の約束を守るというところで、ハッピーエンドを迎えることが多いですが、
そこがこの漫画の人気を得るに至った「違い」がある部分。
ハッピーエンドの後のストーリーが予想以上にヘビーなのです。
人が生きていれば想定外の事件や事故が起こることもあります。
しかし、特に少女漫画の世界においてその辺は、あえて触れない部分であることの方が多いように思われるところを深く追求したところが、逆に大勢の乙女のハートをキャッチしたのでしょう。
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